老舗の格安SIMであるOCNモバイルONEは、電話番号を引き継ぐ「MNP」にも対応しています。
大手キャリアから乗り換える場合、現在の電話番号をそのまま使うことが可能です。
本記事では大手キャリアからOCNモバイルONEにMNPで乗り換える手順をまとめました。
格安SIMを申し込むのが初めての人でも失敗しないよう、注意点や必要な費用も徹底解説します。
目次
大手キャリアからONCモバイルONEへMNPする手順
大手キャリアからOCNモバイルONEへMNPする手順は以下の通りです。
- 現在の端末が使えるかをチェックする
- 申し込みに必要な物を準備する
- OCNモバイルONEを申し込む
- 初期設定をする
各手順について、1つ1つ丁寧に説明していきますね。
現在の端末が使えるかをチェックする
大手キャリアで使っている端末を使いたい場合は、端末がOCNモバイルONEで使えるかチェックしてください。
OCNモバイルONEはドコモ回線の格安SIMなので、ドコモのスマホはそのまま使えます。
一方、SIMロックがかかったauとソフトバンクのスマホはドコモ回線であるOCNモバイルONEだとそのままでは使えません。
- ドコモのスマホ:そのまま使える
- auのスマホ:SIMロック解除が必要
- ソフトバンクのスマホ:SIMロック解除が必要
auおよびソフトバンクのスマホでOCNモバイルONEを使う場合は、事前にSIMロック解除手続きをしておく必要があります。
ただ、auやソフトバンクのスマホはSIMロック解除をしてもドコモ回線に対応しておらず、使えないことが多いです。
OCNモバイルONEでは独自に端末の動作確認を行い動作確認済み端末一覧ページで公開しています。
契約前に、必ずチェックしてください。
ここ1,2年のうちに発売されたスマホはSIMロック解除すれば動作確認されていなくても使える可能性が高いです。
ただし、その場合は自己責任となります。
端末も買い替えるならOCNモバイルONEとのセット契約がおすすめ
大手キャリアで使っていたスマホがOCNモバイルONEで使えない場合は、端末も買い替える必要があります。
端末を新しく買うならOCNモバイルONEの端末セット契約がおすすめです。
OCNモバイルONEはセット端末の価格が安く設定されています。
家電量販店などで買うより数千円~1万円前後安いことが多いです。
動作確認をする必要もないため、初心者の人はセット契約を検討しましょう。
ただし、OCNモバイルONEでは端末の分割払いができません。
一括払いで購入してください。
また、OCNモバイルONEには新コースと新コース以外(旧コース)の2つの料金プランがありますが、旧コースと端末のセット契約はできません。
申し込みに必要な物を準備する
端末の準備ができたら、次は申し込みに必要な物を準備します。
OCNモバイルONEを申し込む際に必要な物は以下の通りです。
- MNP予約番号
- クレジットカード
- 本人確認書類
- フリーメールアドレス
MNP予約番号
MNPを利用して乗り換える際に必要なのが「MNP予約番号」です。
MNP予約番号は現在利用しているキャリアから取得できます。
取得方法は大きく3つです。
- 電話
- ショップ
- オンライン
わざわざお店まで行くのは手間がかかるので、電話かオンラインで取得するのがおすすめです。
各キャリアの電話窓口をまとめました。
キャリア | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
ドコモ | ドコモ携帯:151 一般電話:0120-800-000 |
午前9時~午後8時 |
au | 0077-75470 | |
ソフトバンク | ソフトバンク携帯:*5533 一般電話:0800-100-5533 |
電話をかけてオペレーターにつながったら「MNPで他社に乗り換えたい」と伝えればOKです。
オンラインから手続きする場合は各キャリアのマイページにアクセスしてください。
- ドコモ:My docomo
- au:My au
- ソフトバンク:My SoftBank
MNP予約番号には15日間の有効期限があり、有効期限が11日以下になるとOCNモバイルONEに乗り換えられません。
まずはMNP予約番号の取得以外の準備を先に済ませ、取得したらすぐ申し込めるようにしましょう。
MNP予約番号の有効期限が12日を下回った場合は、再度取得してください。
クレジットカード
OCNモバイルONEの支払い方法は原則クレジットカードのみ利用できます。
利用できるのは契約者本人名義かつ以下の国際ブランドのいずれかを搭載したカードです。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express
- ダイナースクラブ
デビットカードやプリペイドカードは使えません。
ネット上の口コミではデビットカードで契約できたという声が多いです。
しかし、公式のQ&Aではデビットカードには対応していないと明言しています。
できる限り、デビットカードは使わないのがおすすめです。
OCNモバイルONEは口座振替にも対応していますが、申し込みは電話のみで書類の返送が必要など手間がかかります。
支払いはクレジットカードがおすすめです。
本人確認書類
OCNモバイルONEを申し込む際には本人確認書類の提出が必要です。
本人確認書類として使える以下の書類の中から1つを用意しておきましょう。
- 運転免許証
- 健康保険被保険者証
- パスポート
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード
- 在留カード
- 外国人登録証明書
- 船員保険の健康保険証
- 障害者手帳
- 特別永住者証明書
- 届出避難場所証明書
- 外交官身分証明票および(外務省が発行する所定の)住居証明書
運転免許証、個人番号カード、障害者手帳、届出避難場所証明書以外の書類で申し込む場合や、書類に記載の住所と現在の住所が異なる場合は以下の補助書類も必要です。
- 公共料金領収書または請求書(電気、ガス、水道など)
- 住民票(マイナンバーが記載されていないもの)
本人確認書類や補助書類に不備があると審査に落ちてしまいます。
申し込む前に、記載されている住所や氏名などをしっかり確認してください。
マイナンバーが記載されている住民票は利用できません。
必ず、マイナンバーの記載がない住民票を発行してください。
フリーメールアドレス
OCNモバイルONEを申し込む際はフリーメールアドレスを取得しておいてください。
申し込み手続きの際にメールアドレスを登録します。
大手キャリアのキャリアメール(@docomo.ne.jp)なども登録できますが、OCNモバイルONEに乗り換えると使えなくなります。
回線契約に紐づかないフリーメールを取得しておきましょう。
OCNモバイルONEに乗り換えた後はフリーメールをメインに使うようになります。
先に取得しておくといいでしょう。
OCNモバイルONEを申し込む
端末と申し込みに必要な物を準備出来たら、いよいよOCNモバイルONEを申し込みます。
OCNモバイルONEの申し込みは公式サイトから可能です。
新コースと旧コースで申し込みページが異なるので、間違えないようにしてください。
申し込み手順は新コースでも旧コースでもほぼ同じです。
ただし、前述通り旧コースでは端末を購入できません。
-
STEP1端末購入の有無を選択する(旧コースは端末購入ができません)
-
STEP2(端末購入の場合)購入する端末を選ぶ
-
STEP3(SIMのみの場合)SIMカードタイプで「音声通話SIM」を選ぶ
-
STEP4コース(データ通信量)を選ぶ
-
STEP5「ご利用する携帯電話番号」で「MNPを利用する」にチェックを入れ、MNP予約番号と有効期限、引き継ぐ電話番号を入力する
-
STEP6通話プランを選択する
-
STEP7本人確認書類をアップロードする
-
STEP8申込者情報(氏名、住所など)を入力する
-
STEP9容量シェアを利用する場合は追加SIMの情報を入力する
-
STEP10オプションを選択する
-
STEP11支払い情報(クレジットカード情報)を入力する
STEP5の「ご利用する携帯電話番号」では必ず「MNPを利用する」にチェックを入れてください。
「新しい電話番号(MNPを利用しない)」にチェックを入れると電話番号が引き継がれません。
それ以外は基本的に画面の指示に従っていけば、10~15分ほどで申し込みは完了です。
申し込み完了後にOCNモバイルONEで審査が行われ、審査に通過すればSIMカードが発送されます。
発送されてから手元に届くまでは2~3日ほどです。
端末セール実施中は届くまで1週間~10日ほどかかることが多いです。
急ぐ時は早めに申し込みましょう。
初期設定をする
OCNモバイルONEのSIMカードが到着したら初期設定をします。
- MNP開通手続き
- SIMカードの交換
- APN設定
MNP開通手続き
最初にするのは「MNP開通手続き」です。
MNP開通手続きをすると、元のキャリアからOCNモバイルONEに回線が切り替わります。
手続きはOCNモバイルONEのマイページから行います。
-
STEP1MNP開通のお申し込みページにアクセスする
-
STEP2OCNアカウントにログインする
-
STEP3開通手続きしたい電話番号にチェックを入れ「申し込む」をタップする
OCNアカウントにログインする際は「OCN ID(OCNメールアドレス)」と「OCN ID パスワード(OCNメールパスワード)」が必要です。
どちらも「OCN会員登録証」に記載されています。
MNP開通手続きが完了すると、それまで利用していたキャリアは自動解約となります。
別途、解約手続きをする必要はありません。
MNP開通手続きをしなくても時間が経てば自動で開通しますが、それまでOCNモバイルONEが使えません。
届いたら、速やかに手続きをしてください。
SIMカードの交換
MNP開通手続きが終わったらいったん端末の電源を消し、SIMカードを交換します。
まずは端末から古いキャリアのSIMカードを取り出してください。
SIMカードの取り出し方は端末によって違いますが、大きく分けると以下の3タイプです。
- SIMピンという細いピンを挿してSIMトレイを引き出すタイプ
- 側面にあるキャップを外してSIMトレイを手で引き出すタイプ
- 背面カバーを外してSIMカードを取り出すタイプ
古いSIMカードを取り出したら代わりにOCNモバイルONEのSIMカードを挿します。
その後、スマホの電源をつけましょう。
なお、OCNモバイルONEのSIMは到着後に自分で任意のサイズに切り取る「マルチカットSIM」です。
SIMサイズには「標準」「micro」「nano」の3種類があり、どれに対応しているかは端末によります。
必ず、端末に合ったサイズに切り取ってください。
最近発売されるスマホのほとんどはnanoサイズです。
APN設定
最後にAPN設定を行います。
APN設定はOCNモバイルONEのデータ通信を利用するために必要です。
OCNモバイルONEは公式アプリ「OCNモバイルONEアプリ」を使うことで簡単にAPN設定ができるようになっています。
まずはiPhoneからです。
iPhoneは「APN構成プロファイル」という特殊なファイルをインストールするだけで設定可能です。
-
STEP1iPhoneをWi-Fiに接続する
-
STEP2App Storeから「OCNモバイルONEアプリ」をダウンロード・インストールする
-
STEP3アプリを起動し「インターネット接続設定がまだのかたはこちら」をタップする
-
STEP4「ダウンロードページへ」をタップする
-
STEP5画面の指示に従ってインストールを進める
Androidの場合はAPN設定に必要な情報を手入力します。
こちらもOCNモバイルONEアプリを使うと楽です。
-
STEP1AndroidスマホをWi-Fiに接続する
-
STEP2Google Playから「OCNモバイルONEアプリ」をダウンロード・インストールする
-
STEP3アプリを起動し「インターネット接続設定がまだのかたはこちら」をタップする
-
STEP4「モバイルネットワーク設定を行う」をタップする
-
STEP5「アクセスポイント名」をタップする
-
STEP6アクセスポイント一覧に「OCNモバイルONE」または旧コース用の「OCNモバイルONE(LTE)」があればタップする
アクセスポイント一覧にOCNモバイルONEがない場合は手入力しないといけません。
APN一覧画面右上の「+」ボタンをタップし、以下の情報を入力してください。
APN(接続先) | 新コース:lte.ocn.ne.jp 旧コース:lte-d.ocn.ne.jp |
---|---|
ID(ユーザー名) | mobileid@ocn |
パスワード | mobile |
MCC | 440 |
MNC | 10 |
認証タイプ | CHAP(推奨) |
「APN(接続先)」が新コースと旧コースで違います。
間違えないように入力してください。
APN情報を入力したら保存します。
一覧に保存したAPN情報が表示されるので、タップすればAPN設定は完了です。
APN設定をしてもデータ通信が使えない場合は、一度モバイルデータ通信をオフにしたあと再度オンにしてください。
乗り換えにかかる費用
最後に、大手キャリアからOCNモバイルONEに乗り換える際にかかる費用をまとめました。
項目 | 金額 |
---|---|
初期手数料 | 3,000円 |
SIMカード手配料 | 394円 |
MNP転出手数料 | 2,000~3,000円 |
違約金 | 10,450円(税込) |
端末の残債 | 端末や残月数で異なる |
エントリーパッケージを買えば初期手数料が無料になる
OCNモバイルONEを申し込む際は以下の初期費用がかかります。
項目 | 金額 |
---|---|
初期手数料 | 3,000円 |
SIMカード手配料 | 394円 |
このうち、3,300円(税込)の初期手数料は「エントリーパッケージ」を買えば実質無料です。
エントリーパッケージはネット通販や家電量販店で購入できます。
パッケージに記載されている「エントリーコード」を入力すると、初期手数料が0円に割引されます。
エントリーパッケージの価格は300円くらいです。
SIMカード手配料と合わせても600円ほどの初期費用で済みます。
エントリーパッケージを使うとキャンペーンの対象外になることもあります。
キャンペーンを利用する時は、適用条件をしっかり読んでください。
追加SIM申し込み時は枚数分のSIMカード手配料がかかる
OCNモバイルONEは最大5枚のSIMカードで容量をシェアできます。
申し込みと同時に容量シェアも申し込む場合、追加するSIMについては初期手数料が無料です。
ただし、433円(税込)のSIMカード手配料はかかります。
例えば契約と同時に3枚のSIMを追加する場合の初期費用は3,300円(税込)+433円(税込)×4枚=5,033円(税込)です。
MNP利用時はMNP転出手数料がかかる
MNPで大手キャリアからOCNモバイルONEに乗り換えると「MNP転出手数料」もかかります。
大手キャリアのMNP転出手数料は3社とも3,300円(税込)です。
ただし、2019年9月30日まで提供されていたドコモの料金プランを契約していた場合は2,200円(税込)になります。
MNP転出手数料はOCNモバイルONEでの開通手続きが完了し、元のキャリアが解約されたタイミングで発生します。
MNP予約番号を取得しても乗り換えなかった場合は一切かかりません。
MNP転出手数料は元のキャリアの解約月の料金と一緒に請求されます。
違約金と残債の有無はマイページでチェック
大手キャリアで2年縛りのある契約をしていた場合、MNPで乗り換える際に違約金が発生する恐れがあります。
また、端末を分割購入してその支払いが残っている場合は残債も発生します。
違約金や端末代の残債の有無は各キャリアのマイページでチェック可能です。
- ドコモ:My docomo
- au:My au
- ソフトバンク:My SoftBank
違約金は更新月に解約すればかかりません。
契約内容をチェックし、1~2ヶ月で更新月が来る場合は更新月が来てから乗り換えると良いでしょう。
逆に、更新月まで半年ほどかかる場合は違約金を払ってでも乗り換えたほうが安くなります。
端末代の残債は解約後もそのまま分割払いされますが、ショップで手続きすれば一括払いに変更可能です。
端末代が割引されるサービスを利用していた場合、乗り換えると割引が切れて高額になる恐れがあります。
必ず、乗り換え前に契約情報をチェックしてください。
まとめ
本記事では大手キャリアからOCNモバイルONEへMNPする手順を解説しました。
最後に、もう一度乗り換え手順をおさらいしておきます。
- 現在の端末が使えるかをチェックする
- 申し込みに必要な物を準備する
- OCNモバイルONEを申し込む
- 初期設定をする
OCNモバイルONEへの乗り換えは基本的に自分ですることになります。
難しく感じるかもしれませんが、やってみると意外と簡単です。
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